『百聞は一見に如かず』の先

『百聞は一見に如かず』ということわざがある。

色々と言葉で説明し、口頭で伝えるよりも、一度見た方が断然わかりやすいという意味で

見ることの情報量の多さ、大切さを示している。

 

これには続きがあると教えてもらった。

『百見は一考に如かず』

これはすなわち、何も考えずただ見ているだけでは意味がない、ということ。

そして

『百考は一行に如かず』

これが最も重要かもしれない。考えているだけで、行動に移さなければ何も始まらない。

 

この3つがセットになって、「見ること」「考えること」そして「行動すること」の

大切さを訴えている。

 

しかし、さらに続きがあった。

 

会社の経営者の立場の方からのアドバイスとして教えて頂いたのが

『百行は一果に如かず』

どれだけ行動したとしても、最終的には結果が求められる。

経営者の視点からの鋭い考察に、なるほどと思ったことをよく覚えている。

 

行動し、それを結果につなげていく。

仕事でももちろん、何をするにもこれは重要なことだと思う。

行動してやったつもりになり、自己満足で終わる。

趣味ならまだいいが、仕事ではやはり結果が重要になる。

 

そしてもう一人、昔こんなことを教えてくれた方がいた。

まだ新卒で入社して1年目、新しい環境にようやく慣れてきた頃、

 

「『習うより慣れろ』、そして『慣れるよりこなせ』」

 

人から教わり「習う」段階から、人に聞かなくても自分だけでできるようになってくる。

この「慣れる」段階を経て、そのあとはひたすら「こなす」こと。

ある一定のタスクを最初から最後までやり終わる。このサイクルをこなしていく。

 

「こなす」ためには結果を出さなければならない。それが悪くても、目標に届かなくても

慣れた先にこなしていくことで、それが身に付いていくものなんだと、

今になって良く理解できてきた。