新〇〇のみんな 50%の責任を果たせ

いよいよ4月から新年度が始まり、

新社会人、新入生、新学期などなど、

新たな環境での生活がスタートします。

 

塾の講師をしていたとき、学年の責任者である先生が、

「君たちに対して、50%の責任しかもてない」

という話をされたのを今でも良く覚えている。

 

ーーーーーーーーーーーーー

塾に来て、椅子に座って授業を聞く。

そんな中で、

同じ説明をしても、成績の上がる子ばかりではない。

それは、半分は自分の努力だからだ。

先生として生徒のみんなを導くことができるのは、行動する手前まででしかない。

あれをしろ、これをやれ、などのアドバイスや指導は

当然それを成さなければ意味がない。

先生が言うことが50%。

あとの50%は、自分自身の行動と取り組み方で決まる。

ーーーーーーーーーーーーー

 

生徒にしていた話が、自分の事のように思えた。

この50%の話は、勉強だけでなく、仕事においても成り立つ。

先輩や上司からのアドバイス、指導に対して

真摯に取り組んでいくことができるか。

自分自身で考え、やる意味の深いところまで理解しようとしているか。

上達しよう、吸収しようという心意気があるか。

 

そういう、「受け手」の状態の大切さを

改めて考えてみてほしい。

 

 

思い通りになること、ならないこと

「思い通りにしたい」という欲求は人はみな誰もが持つものだと思う。

 

気になる異性に振り向いて欲しい。とか

部下が上手に仕事をこなしてくれるようになる。とか

子供が勉強を好きになって欲しい。とか

 

いわゆる自分以外の人をコントロールしたい、という欲求。

そうすれば自分のストレスが減るから、とか

嬉しい、幸せ、安堵、などなど、さまざまな

そうしたい理由があると思う。

 

でも、こんな名言聞いたことあると思う。

 

過去と他人は変えられない。

未来と自分は変えられる。

 

変えられるのは、自分と未来だけ。まさに真理。

今日はそんな話をしたいと思う。

 

ボートに乗って激流を下る競技の中で

「ボートの外は気にしない」という言葉があるという。

つまり、ボートの外とは、川の流れはもちろん、気温や天候など様々な予測不能な条件たち。

そんな中で競技を行う方々は、初めからボートの外には興味がない。だって、コントロールできないのだから。考えても仕方ない。

大事なのは、そう「ボートの中」だ。

自分自身のこと、コントロールできる範囲のこと。

これを如何にするか。そのことに全集中する。

 

思い通りにしたくてもできないものは、ほとんど全てだろう。自分以外のことは思い通りに行かない。

でもだからこその面白さもある。

全て自分でコントロールできたら、おもちゃの駒で遊んでいる子供のようなもの。張り合いが無くなる。

コントロールできない、予測できないからこそ

上手くできた時に嬉しいし、上手く行かず悔しいし

一所懸命に頑張る、努力する、達成しようとする。

 

その過程をいかに楽しむのかが、人生を豊かにする

のかもしれない。

 

『百聞は一見に如かず』の先

『百聞は一見に如かず』ということわざがある。

色々と言葉で説明し、口頭で伝えるよりも、一度見た方が断然わかりやすいという意味で

見ることの情報量の多さ、大切さを示している。

 

これには続きがあると教えてもらった。

『百見は一考に如かず』

これはすなわち、何も考えずただ見ているだけでは意味がない、ということ。

そして

『百考は一行に如かず』

これが最も重要かもしれない。考えているだけで、行動に移さなければ何も始まらない。

 

この3つがセットになって、「見ること」「考えること」そして「行動すること」の

大切さを訴えている。

 

しかし、さらに続きがあった。

 

会社の経営者の立場の方からのアドバイスとして教えて頂いたのが

『百行は一果に如かず』

どれだけ行動したとしても、最終的には結果が求められる。

経営者の視点からの鋭い考察に、なるほどと思ったことをよく覚えている。

 

行動し、それを結果につなげていく。

仕事でももちろん、何をするにもこれは重要なことだと思う。

行動してやったつもりになり、自己満足で終わる。

趣味ならまだいいが、仕事ではやはり結果が重要になる。

 

そしてもう一人、昔こんなことを教えてくれた方がいた。

まだ新卒で入社して1年目、新しい環境にようやく慣れてきた頃、

 

「『習うより慣れろ』、そして『慣れるよりこなせ』」

 

人から教わり「習う」段階から、人に聞かなくても自分だけでできるようになってくる。

この「慣れる」段階を経て、そのあとはひたすら「こなす」こと。

ある一定のタスクを最初から最後までやり終わる。このサイクルをこなしていく。

 

「こなす」ためには結果を出さなければならない。それが悪くても、目標に届かなくても

慣れた先にこなしていくことで、それが身に付いていくものなんだと、

今になって良く理解できてきた。

 

ちょっとバカになってみる

DJ Nobbyさんの『きのうの経済を毎朝5分で』というVoicyの番組でのお話。

 

失われた30年の空気感を作ってきたのは、いわゆる"かしこい"人たち。

リスクを取る人、チャレンジする人を冷めた目でみてきた"かしこい"人たちが大多数を占めており、その人たちの安全、安定の思いが、結果的に閉塞感を生んだんじゃないかと指摘する。

何かをやろうとしているのを見て、「どーせダメでしょ」という意識でみてしまう。失敗したり、投資したものが下がったりして「ほらやっぱり」というような、リスクを取らない、行動しないという方がかしこいんだという空気感が、大多数の人たちにあり、それが全体的な空気感を醸成した。

こういう雰囲気からはなかなかイノベーションは生まれにくく、静かに慎ましく暮らすというスタイルに落ち着く。

 

我が家もその通りだったかもしれない。

安定志向でリスクは取らない。

そういう雰囲気はあったかな。

 

これからは、経済の流れ、風向きも変わりつつあり、激動の時代へ突入する。

リスクを取らないリスクが指摘され始めているが、少しバカになって、ちょっとずつリスクを取りながら、人生を楽しく送れるようになれたらいいな。

 

失敗できる強み

人間の脳は柔軟だ。

 

ガラス張りの床の下に、穴や坂が作られた空間で

人の赤ちゃんは関係なく動き回る。

ガラス張りなので落ちることはないが、もしガラスがなければ

当然落っこちてしまう。

仮にヒヨコに同じことをさせると、絶対その穴や坂には落ちないようにするという。

 

自然の中ではヒヨコは落ちれば助けられない可能性が高い。

だから、生まれつき危険なことはしないよう本能にインプットされている。

 

では、人の赤ちゃんはなぜ本能にインプットされていないのか。

人の場合はたとえ落ちたとしても親が助けてくれる。

そして、「これは危ない」と学ぶ。

生まれる前の本能のまま何も変わらないヒヨコではなく、

何も知らないからこそ、失敗しながら学んでいくことができる。

それが人の脳の素晴らしさなのだ。

 

確かに、初めから備わった能力だけで一生いきていく生き物が多数なのに、人は生まれた後に多くを学び成長する生き物。

脳科学的にも学びを続けることはとても大切なことなのだ。それも失敗を通じての学びはとても貴重な経験になる。

 

【参考文献】パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学(扶桑社新書) / 池谷裕二/著

 

会えない時間

今、妻と息子は旧正月を実家で過ごすために帰省中だ。

 

1月末から行き、戻ってくるのは3月初め。

1ヶ月以上会えない!

 

結婚する前から、仕事柄遠距離になることも多かったので、

会えない時間に愛を育むじゃないけど、

お互いの時間を大事にしつつ、お互いの必要性を再認識するいい機会になった。

と、今では思っている。

 

しかし、子供との1ヶ月間の離れ離れの時間は

こんなに長いのかと、

こんなに寂しいのかと!

想像以上だった。

 

確かに、育児に時間をとられることなく、

好きに過ごしていいというのは

ある意味贅沢な事で、やりたい事もいろいろとあり、

それをやっている訳だが、、

やはり、張り合いが無いというか、退屈な感じがする。

 

そして、何より、間近でその成長を見れないのは

父親としては悲しいよね。

もちろん、一緒に帰らなかった選択の中で

それは仕方ないけど、

やっぱり1歳になるまでの1ヶ月というのは、

我々の1ヶ月と全然違う世界観で、時間の濃さが違うなぁと思う。

 

今ではLINEなんかの無料のテレビ電話があるので

画面越しに会えるけれど、

やっぱり抱っこしてあげたり、一緒に遊んであげたり

してあげたい!という思いは

どんどん増していくよね。

 

そういう意味で、この会えない時間は貴重な経験

だと、心に言い聞かせて、

ひとりを満喫しよう。

 

 

忙しさにかまけて

忙しくなってくると、ついつい目の前のことだけやって終わり、みたいになってしまう。

 

本当に、自分の将来のためにやらないといけない

あるいはやりたいことがあるのに、

忙しくなり、時間が限られてくると、

衣食住に重点を置くようになる。

これはこれで間違えてはない気もするけど、

衣食住とは、

毎日の3食は、栄養を気にするけど時短でお惣菜を買って食べるとか、

睡眠優先で切り上げて早めに寝るとか、

掃除より洗濯優先

みたいな感じになる。

 

身体を壊しやすいというのもあるけど、

あまり無理をしないように努めている。

健康第一で、という思いで、自炊せずにさっさと済ませてしまう。

 

なんか違う気がするんだけども、無理出来ないという自分のブレーキがかかって、

「やりきったなー」みたいな感じにならない。

 

どうしたものか。。